平成19年度フォーラムについて
平成20年度フォーラムについて
 
 
 
平成19年度「“農”が育む景観とふるさとづくり」フォーラムが開催されました。
   

 平成20年2月25日、TFTホール(東京都江東区)にて、「“農”が育む景観とふるさとづくり」フォーラムが農林水産省、(財)農村開発企画委員会の主催により開催されました

  フォーラムでは、冒頭に、農林水産省の三浦正充地域計画官から開会挨拶があり、「農業振興と景観保全の両立を図る景観農業振興地域整備計画が全国に幅広く浸透し、個性ある魅力的な農村づくりの展開に結びつくことが望まれています。」との話しがありました。

 次に講演として、株式会社ニッセイ基礎研究所主席主任研究員池邊このみ氏から「景観によるまちづくり・むらづくり」と題した講演で、「景観とは、もてなしの心であり、地域の人の心をうつす鏡となることから、目立つ看板やゴミの不法投棄、観光や地域活性化をねらった建築物は地域の景観との調和に配慮するなど、地域の隅々までその心配りが届いていることが大事。」との話しをいただきました。

 最後に、ナウスジーアシステム研究所の小野邦雄所長をコーディネーターとして、講演者及び活動紹介者をパネリストとしてパネルディスカッションを行いました。  パネルディスカッションは@地域活性化とは何か、A景観づくりは地域活性化にどう寄与するのか、B景観農振整備計画をどう活用したらよいか、の3点をテーマに行われました。

  「地域活性化とは何か」では、まず地域住民による十分な話し合いが前提であり、それに加えて外部の評価や支援助成が必要となってくるとの意見、また農業振興に向けて組織で目標を持って取り組むことが必要であるとの意見、地域の誇りや交流が大切であり新たに価値を創出するもの等の意見がありました。  「景観づくりの地域活性化への寄与」では、景観が直接農村を活性化するわけではなく、景観を考えることが地域のよさを思い起こすきっかけとなる等、地域の活性化において内発的力を増強するものとの意見がありました。  「景観農振整備計画の活用」では、既に策定されている近江八幡市からは、計画が地域に受け入れられた要因として、当初より行政と地元住民との連携により進めたことで計画は自分たちで作るものと意識されたこと、基盤整備済みの農地についてもとにもどすのではなく今のまま後世に伝えていくことが景観保全になる、との学識者の意見が安心感を与えたこと、景観計画、重要文化的景観の策定と手順を追って進められたこと、水郷保全という目的がはっきりしていることが挙げられました。

  また、現在景観農振整備計画の策定を検討している恵那市からは、計画づくりにおいて難しい点は地域の合意形成であることから、話し合いが大切でありその中から方向性を見いだし、最終的には地域が一つになって営農に取り組む仕組みをつくっていきたいとの意見や、景観農振整備計画が進まない理由として、合意形成が難しい点の他、景観計画を定めなければならないことが挙げられ、そのため行政と一体的に取り組む動きが重要であるとの意見がありました。  さらに、都市住民は環境保全や安全と同様に景観保全を図っている区域における農産物も多少割高でも購入すると思われることから、景観農振整備計画策定により景観保全に取り組んでいる地域の価値を高めるため、都市住民等へ景観農振整備計画制度をもっとPRしていくが必要であるとの意見や、将来的に高齢者がリタイヤしたあとの地域農業、新しく農業に算入する人がでてくる仕組みづくりにおいて、景観農振整備計画の策定が有効との意見がありました。

コーディネーターの小野所長からは、景観はどう儲かるかではなく景観を再認識し足並みを揃えることが大切であること、また、景観農振整備計画づくりにおいては、景観は奥が深く、じつはあまり景観について理解が少ないことから、いきなり景観農振整備計画について検討するのではなく、まず先行的に景観を理解することから始めつつ、その後理解を十分に深めていくことが大切であるとの意見集約がありました。

 





三浦計画官の挨拶


池邊このみ氏の講演


パネルディスカッション


パネルディスカッション
 
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